製品詳細

エンコード処理の内部動作

GPU の並列処理、分散エンコード、分割と CPU フォールバック、フォルダー監視、サービスの常駐運用、外部への通知の仕様をまとめています。

単一ノードでの処理

GPU ごとの並列数の割り当て

GPU ごとに設定した並列数だけジョブを同時に処理し、1 件が完了するたびに次のジョブを割り当てます。速い GPU ほど多くのジョブを処理するため、GPU 間の性能差は自動的に吸収されます。

並列数の目安は映像エンジン数同時に実行できるジョブ数は GPU ごとに設定します。搭載する映像エンジンの数が目安となります。
実測による推奨値の算出並列数を増やす順と減らす順の両方で実測し、GPU と CPU ごとに推奨値を算出するベンチマーク機能があります。
異なるベンダーの GPU の併用NVIDIA、Intel、AMD の GPU を同時に使用できます。CPU 内蔵のグラフィックスも 1 基として数えます。
GPU ごとの並列数を設定するエンコード設定の画面。
設定画面のエンコードです。GPU ごとに並列数を設定します。
分散エンコード

複数の PC によるジョブの分担

コントローラーとなる PC がキューを保持し、エージェントとなる PC は処理できる状態になった時点でジョブを要求します。性能の異なる PC を混在させても、処理の遅い PC にジョブが滞りません。構成・割り当て・障害時の動作は、分散エンコードのページで説明しています。

分割とフォールバック

ファイル分割・フレーム分割・CPU フォールバック

1 本のファイルの処理を速める 2 種類の分割と、GPU で処理できない場合の CPU フォールバックです。

ファイル分割

長時間のファイルを時間軸で分割し、複数のプロセスで同時に処理します。設定で有効にした場合に使用します。待機ジョブがなく並列数に空きがあるときだけ分割する動作と、常に分割する動作を選択できます。

CPU で処理するジョブと、トリミングまたは字幕の焼き込みを指定したジョブでは使用しません。

フレーム分割

1 フレームを水平方向の帯に分割し、複数の映像エンジンで同時に処理します。高速化されるのはエンコード処理の区間のみです。

NVIDIA の GPU で、コーデックが HEVC または AV1 の場合にのみ使用できます。

CPU フォールバック

GPU が対応していない形式や、上限を超える解像度は、実行前に判定して CPU へ割り当てます。GPU での処理が GPU セッション上限・GPU 非対応・原因不明のいずれかで失敗した場合は、1 回のみ CPU で再実行します。入力ファイルの破損や空き容量の不足は、CPU フォールバックの対象外です。

CPU フォールバックの発生は、画面とログに表示します。

ファイルの自動取り込み

フォルダー監視による自動変換

指定した監視フォルダーに動画が配置されると、そのフォルダーに設定したプリセットで自動的に変換します。プリセットと出力フォルダーは、監視フォルダーごとに指定できます。

書き込み中ファイルの除外

サイズの変化が止まり、ほかのプロセスが開いておらず、内容を読み取れることを確認してから取り込みます。判定できない場合は取り込みません。

同一ファイルの重複取り込み防止

取り込んだファイルはパス・サイズ・更新日時で記録し、同じファイルを再度取り込みません。サイズまたは更新日時が変わった場合は、別のファイルとして扱います。監視フォルダーごとの「再取り込み」をオンにすると、移動・ごみ箱への移動・削除が完了したファイルを記録から外し、同じファイルを置き直したときに取り込みます。変換する前にキューから削除したファイルは記録から外し、次のスキャンで再び取り込みます。記録は「エンコード」メニューの「取り込み済みの記録をクリア」ですべて削除できます。

変換後の元ファイルの処理

監視フォルダーごとに「元の場所に残す」「processed フォルダーへ移動」「ごみ箱へ移動」「削除」から選択できます。実行するのは、変換が成功し、出力の検証で問題がなかった場合のみです。Windows サービスとして運用している場合、「ごみ箱へ移動」は使用できません。

出力フォルダーの除外

出力フォルダーとその配下は、取り込みの対象から除外します。

監視フォルダーを一覧表示するフォルダー監視設定の画面。
監視フォルダーは複数追加でき、フォルダーごとにプリセット・出力フォルダー・元ファイルの処理方法・再取り込み・フォルダー構成の再現を指定できます。
無人での常駐運用

サービスの常駐運用

本体を Windows サービスとして登録すると、Windows の起動時に自動で開始し、ログオンしていない状態でも変換を続けます。画面を閉じても変換は停止しません。

サービス(エンコード処理)ログオンしていない状態でも動作します。キューの保存・フォルダー監視・エージェントからの接続の受け付け・スリープの抑止を担当します。異常終了時は自動で再起動します。
画面(確認と操作)状態の表示と、ファイルの追加・エンコード開始の指示を担当します。閉じても変換は継続します。

※ サービスとして登録していない場合は、本製品を終了すると実行中の変換を中断します。中断したファイルは、次回の開始時に先頭から再変換します。

サービス設定の画面。
設定画面のサービスです。登録・削除・再起動を行います。
サービス登録の条件
  • 管理者権限。設定画面から登録する場合は、ユーザーアカウント制御の確認画面を表示します。コマンドラインから登録する場合は、管理者として実行したコマンドプロンプトを使用します。
  • 必須の外部ツール(FFmpeg)を取得済みであること。
  • エージェント以外の動作モードで登録する場合は、Standard 以上のライセンスを登録していること。

条件を満たさない場合、サービスは登録されません。

サービスは LocalSystem の権限で動作するため、管理者以外のユーザーが実行ファイルや tools フォルダーを書き換えられる場所には登録しないでください。

外部への通知

チャットとメールによる完了・異常の通知

キューの完了やジョブの失敗などの事象が発生したときに、外部のサービスへ知らせます。Pro 以上のエディションで使用できます。

送信先

LINELINE の Messaging API で、指定したユーザー・グループ・トーク ルームへ送信します。
Discordチャンネルの設定で作成した Webhook の URL へ送信します。
SlackSlack アプリで作成した Incoming Webhook の URL へ送信します。
Webhook指定した URL へ JSON を POST で送信します。ほかのシステムとの連携に使用できます。
メール指定した SMTP サーバーから送信します。暗号化は STARTTLS または SSL/TLS です。

送信する事象

キューの完了キューの全件が終了したとき。完了と失敗の件数を送信します。
ジョブの失敗自動再試行の対象にならない失敗が発生したとき。入力と出力のパス、ノード、理由を送信します。
ジョブの停滞停滞を検出して停止したジョブが失敗になったとき。
エージェントの切断応答が無くなったエージェントを切り離したとき。正常に終了したエージェントでは送信しません。
エージェントの自動停止エージェントが自動シャットダウンのために終了を知らせたとき。既定はオフです。
自動シャットダウンスタンドアロンまたはコントローラーの PC が、キューの完了時の自動シャットダウンを実行する直前。既定はオフです。
失敗のまとめ送りジョブの失敗は、1 件ごとに送信するか、5 分ごとにまとめて送信するかを選択できます。

設定項目と送信する内容の詳細は、ユーザーマニュアル: 外部への通知に記載しています。